たびさんぽhttps://tabi-sampo.comのんびりたびに出かけようSun, 11 Jan 2026 06:31:04 +0000jahourly1https://tabi-sampo.com/wp-content/uploads/2025/08/cropped-4a332f05ade4ac7bb3c46c472cb5eac8-32x32.pngたびさんぽhttps://tabi-sampo.com3232 ラーメンショップ二ツ橋:看板に偽りなし。「うまい」の正体と、少しの老い。https://tabi-sampo.com/ramenshop/287/https://tabi-sampo.com/ramenshop/287/#respondSun, 11 Jan 2026 06:30:57 +0000https://tabi-sampo.com/?p=287

「ラーメンショップ」その、あまりにも直球すぎる屋号をどう捉えるかで、その人のラーメン遍歴が透けて見える気がする。日本各地に点在し、どこかロードサイドの哀愁を漂わせるその赤い看板。ネーミングの妙については評価が分かれるとこ ... ]]>

「ラーメンショップ」
その、あまりにも直球すぎる屋号をどう捉えるかで、その人のラーメン遍歴が透けて見える気がする。
日本各地に点在し、どこかロードサイドの哀愁を漂わせるその赤い看板。
ネーミングの妙については評価が分かれるところだろうが、私は一周回って、確信に近い信頼を寄せている。

だって、看板に「うまい」って書いてあるんだもん。

その潔さは、もはや清々しい。

厨房という舞台、店主の舞

平日の昼どき。
横浜市瀬谷区にある「ラーメンショップ 二ツ橋」の前には、数人の男たちが静かに列を作っていた。
皆、それぞれの生活の合間を縫って、この一杯を求めて集まっている。
その事実だけで、期待は静かに膨らむ。

店内は、使い込まれた「くの字」のカウンター。
厨房を囲むその特等席に腰を下ろすと、客は皆、静かに大将の動きを見守ることになる。
湯気の中で麺が舞い、平ざるがリズミカルに音を立てる。
れはさながら、一杯のラーメンが完成するまでの「舞」を鑑賞しているかのようだ。

艶やかなラーメンと平日の昼下がりに

注文したのは、ネギチャーシューの普通盛り。

20代のころ、チャーシュー麺という響きはどこか遠い国の高級食のように感じられた。
あの頃の自分なら、ただの「ラーメン」で腹を膨らませるのが精一杯だった。
「まあ、今回は許してもらおう」 心の中で、誰に請いているのかもわからないような言い訳をしてみる。
30を過ぎ、多少の贅沢を自分に許せるようになった証左だろうか。

だが、着丼したそれを見て、わくわくにほんの少しだけ不安が混ざる。
ボリュームが、想定を超えていた。

肉肉しく、どこか「でろり」とした艶を放つチャーシュー。
誘ってきやがる。
なんともスケベな見た目に垂涎し、すぐにでも飛びつきたい衝動を抑え込み、何食わぬ顔で冷静を装ってみる。

濃厚な記憶と、変わっていく身体

スープを一口。 濃厚だが、決してくどくない。
動物系の旨みがガツンと鼻を抜け、気づけばレンゲを動かす手が止まらなくなる。
加水率低めの麺は、噛むほどに小麦の香りが主張し、スープの力強さに負けていない。

そしてチャーシュー。
しっかりと味が染み、噛み締めるたびに肉の意志を感じる。
「あぁこれ、白米がいるやつ」 脳が警報を鳴らす。
だが、同時に胃袋が悲鳴を上げる。
ここでご飯を投入すれば、私の腹は間違いなく破裂する。

かつては「中盛」を当たり前のように平らげていた。
が、今や、普通盛りを前にして、完食できるかどうかの瀬戸際に立たされている。
美味しいものを食べながら、ふと自分の「老い」を突きつけられる。
それは物悲しくもあり、どこか滑稽な自覚でもあった。

若さへの羨望、あるいは満足

満身創痍、とまでは言わないが、かなりの達成感とともに最後の一片を口に運ぶ。
なんとか食べ切った。

ふと隣を見ると、後から入ってきたカップルの女性が、私と同じネギチャーシューを涼しい顔で注文していた。
「若さってやつは……」 その健やかな食欲に、少しだけ嫉妬し、それ以上に好ましい。

店を出ると、外の空気は少しだけ冷たかった。
立派な見た目になった腹を抱え、重い足取りで歩き出す。
「次はライスも……」なんて無茶な思考がよぎるのは、きっとこの一杯に心から満足したからだろう。

看板に偽りなし。
やっぱり、ここは「うまい」。

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【揺れる?】IBEXエアラインズで行く、広島ー仙台の旅https://tabi-sampo.com/ibex/273/https://tabi-sampo.com/ibex/273/#respondSun, 28 Dec 2025 00:21:05 +0000https://tabi-sampo.com/?p=273

広島から仙台へ、直行便で約1時間30分。今回初めて、小型ジェット機を主力とするIBEX(アイベックス)エアラインズを利用。 広島から東北への移動、けっこう距離があって大変。広島ー仙台便を往復利用した際の、IBEXエアライ ... ]]>

広島から仙台へ、直行便で約1時間30分。
今回初めて、小型ジェット機を主力とするIBEX(アイベックス)エアラインズを利用。

広島から東北への移動、けっこう距離があって大変。
広島ー仙台便を往復利用した際の、IBEXエアラインズの搭乗記。

1. 広島ー仙台便の概要:中四国と東北を結ぶ「唯一の直行便」

広島から仙台へ。
地図で見ると日本の端と端に近いこの距離を移動する際、IBEXが運航するこの路線は「最強のショートカット」と言える。
その魅力を3つのポイントで深掘り。

① 圧倒的タイムパフォーマンス

広島から仙台を陸路(新幹線)で移動しようとすると、東京駅での乗り換えを含めて約5時間〜6時間の長旅に。
しかし、この直行便ならフライトの所要時間はわずか約1時間30分
広島空港へのアクセスが多少不便なことを考慮しても、半日かかる移動を大幅に削減できるメリットは、ビジネス・観光どちらにおいても計り知れない。

② ANAとの強固なコードシェアと「スターアライアンス」の恩恵

IBEXは独立した航空会社だが、全便をANAとの共同運航(コードシェア)としている。
これが利用者にとって非常に大きなメリットを生んでいる。

  • 予約・発券の利便性: ANA公式サイトから普段通りに予約が可能。ANA便名(NH)として予約すれば、スターアライアンスのネットワークに組み込まれる。
  • マイルとステータス: ANAマイレージクラブのマイルが貯まるのはもちろん、ANAの上級会員(ダイヤモンド・プラチナ・SFC)であれば、広島空港のANAラウンジを利用してから搭乗できるという贅沢な使い方が可能。
  • シームレスな手続き: チェックインや手荷物預けもANAのインフラを利用するため、大手航空会社と変わらない安心感がある。

③ 地域を繋ぐ「空の架け橋」としての役割

現在、広島と東北をダイレクトに結ぶ路線はこの「広島ー仙台線」のみ(2025年現在)。 かつては大型機が飛んでいた時期もあったが、現在はIBEXの機動力を活かし、1日3往復のダイヤが維持されている。
午前便で仙台へ向かい、夜便で広島へ戻るといった「日帰り圏内」のスケジュールを可能にしており、地域経済にとっても欠かせないインフラとなっている。

2. 初めての「CRJ700」その乗り心地は?

搭乗したのは、カナダの航空機メーカー・ボンバルディア社製の「CRJ700」。ボーイングやエアバスといった大手に比べると聞き馴染みが薄いかもしれないが、リージョナルジェット(地方路線専用機)の傑作機だ。

機内の印象としては

  • 2列×2列の構成: 最大のメリットは「真ん中の席がない」こと。全席が窓側か通路側なので、隣の人を気にするストレスが低減される。
  • 座席幅: 新幹線に比べるとややタイトに感じるが、シートピッチ(前後幅)は標準的。特別窮屈に感じることはなく、1時間半のフライトなら十分に快適。
  • 定員: わずか70席。このコンパクトさが、どこかプライベートジェットのような特別感を演出してくれる。

3. 安定したフライトと「手作り感」のあるサービス

「小さい機体は揺れるのでは?」という不安もあったが、今回は天候に恵まれたこともあり、揺れはほとんど気にならなかった。 普段乗ることが多いB787などと比べても、感覚的な差はほとんどなく、非常にスムーズな空の旅だった。

また、印象的だったのが機内安全の説明。最近はモニター動画が主流だが、IBEXではCAさんによる実演が行われる。
人の手による案内は、小型機ならではの温かみを感じるポイントだろう。

4. 飛行機を間近に感じる「沖泊め」の醍醐味

仙台空港ではターミナルから少し離れた場所に駐機する「沖泊め」だった。 簡易通路を歩いてゲートに向かうのだが、すぐそばに機体を感じられるのは飛行機好きにはたまらない瞬間。エンジンの造形や機体の低さを間近で見られるのは、このサイズならではの楽しみ。

5. まとめ:広島から東北がぐっと身近に

「小さな飛行機はどんなものか?」
結論から言えば「全く問題なし」。

  • メリット: 真ん中の席がない、搭乗・降機がスムーズ、ANAマイルが貯まる。
  • 注意点: 悪天候時は機体が軽い分、大型機より揺れを強く感じる可能性がある。

広島から東北各所へ移動する際、この直行便の利便性は圧倒的。
新幹線での長旅も良いが、雲の上を安定して飛び、あっという間に仙台に到着するIBEXの旅、ぜひ選択肢に入れてみてほしい。

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湯けむりの街の意外なルーツ。別府の地名に隠された「中世のフロンティア・スピリット」https://tabi-sampo.com/beppu/267/https://tabi-sampo.com/beppu/267/#respondSat, 20 Dec 2025 05:02:07 +0000https://tabi-sampo.com/?p=267

別府といえば、街のあちこちから立ち上る湯けむり。 「別府」という名前を聞くだけで、源泉総数が日本一の温泉地や地獄めぐりの風景が浮かぶ。 だがしかし、この「別府」という地名の由来、実は温泉とはまったく関係がないことをご存知 ... ]]>

別府といえば、街のあちこちから立ち上る湯けむり。
「別府」という名前を聞くだけで、源泉総数が日本一の温泉地や地獄めぐりの風景が浮かぶ。

だがしかし、この「別府」という地名の由来、実は温泉とはまったく関係がないことをご存知だろうか?

ふらりと街を歩き、歴史の地層を少しだけ掘り起こしてみると、そこには平安時代末期から続く「開拓者たちの物語」が眠っていた。

「別符」から「別府」へ。始まりは一枚の証明書

「別府」という漢字を見て、何を連想するだろうか?
「別府」の「府」は、現在では政府や役所をイメージさせ、現在でも国府の置かれていた地を「府中」と呼んでいるケースも多い。
私も、政府の出先機関があったのだろうかと連想していたのだが
実は元々「別符」と書かれていたというのだ。

「符」とは、今でいう「証明書」や「チケット」のようなもの。平安時代末期に成立した土地制度の一形態として、荘園に付属する一部の区域が国司免符などの特別な符宣によって、官物などの別納(税を別に納めること)別個の支配体制ができたときに、その別納を認める徴符を意味していたが、次第に別納が実施される土地そのものに変化していった。

つまり、別府とはもともと「税制上の特別区域」を指す言葉です。漢字の「符」(しるし、ふだ)は証明書を意味するが、「府」は行政区域の一つを意味するため、「別符」がやがて「別府」と書かれるようになり、地名として定着したと考えられています。

要は現在の「経済特区」である。

3つの視点で紐解く「別符(特別区)」のメリット

なぜ、わざわざ「別」にする必要があっただろうか。
当時の関係者たちの視点で整理してみると、当時の熱気(フロンティア・スピリット)が見えてくる。

関係者メリットと役割
政府(国司側)から見たメリット「別符」の成立には国司免符が必要とされたため、政府側は、新たな開墾地からの公的な税収(官物)を確保することができた。
管理者(領主・宇佐神宮など)から見たメリット別府市の市名は、律令制下の豊後国速見郡朝見郷内に成立した宇佐宮領の「石垣別符」に由来する。領主側は、本領とは別枠で土地を支配し、開発による利益を独占することができた。
働く人(農民・開発者)から見たメリット「別符」の土地は、もともと新開発村であったと考えられる。既存の古い村のしがらみから離れ、新たな生活を切り拓く開拓者としての活気にあふれていたと推察される。

かつて、ここは「熱海」と呼ばれていた?

「別府」という名前が定着する遥か以前の古代、この地は温泉の激しさにちなんだ地名で知られていた。

奈良時代の史料『続日本紀』には速見郡「敵見郷(てきみごう)」、平安時代の『和名抄』には速見郡「朝見郷(あさみごう)」と記されている。

これらは元々「アタミ」と読まれており、「熱水(あつゆ)」「熱い海」の読みが転訛したものだと解釈されている。この語源は、奇しくも静岡県の熱海市と同じである。

当時の人々にとって、鶴見岳の噴火による泥流でできた石だらけの扇状地(石垣原)は、豊富な温泉の恵みというより、湯気が燃え盛る火のように熱くて近づくことすらできず、周囲の草木が枯れる「地獄」のような過酷な土地だった。この熾烈な地(石垣原)を切り拓き、石を積み上げて田畑を作った歴史こそが、「石垣別符」という名のルーツとなる。

九州に「別府」が多い理由

「別府」という地名は、九州地方だけでも300以上確認されている。

福岡の「べふ(多久市、福岡市城南区)」、大分県宇佐市の「びゅう(別府)」、福岡県吉富町の「びょう(別府)」など、読み方は違えど、その名称の起源は、すべて中世の土地制度である「別符」(税金の特別区域)がルーツであるとされる。

これほど「別府」地名が広範に分布しているのは、特定の地理的特徴ではなく、中世の時代に、日本各地、特に九州で新しい土地開発が盛んに行われ、「別符」という行政的区分が広く適用された証拠でもある。その中でも、古代からの「熱水(アタミ)」という温泉資源の力と相まって、近代以降に国際的な観光都市へと大きく発展したのが、今の大分県別府市だった。

散策の終わりに

次に別府の街を歩くときは、湯けむりの向こう側に、「税を別納し、新たな支配体制を築き上げる」という強い意志のもと、石を積み上げて懸命に土地を拓いた中世の人々の姿を想像してはいかがでしょうか。

単なる「温泉地」としてだけでなく、古代の自然の猛威と闘い、経済的なフロンティア(最前線)として切り開かれた「別符」としての顔が見えてくると、いつもの景色が少しだけ誇らしく、力強く感じられるかもしれません。

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出典(参照元)

  1. 『別府市誌. 第1巻』(別府市編、2003)
  2. 『日本大百科全書(ニッポニカ)』(「別府(市)」の項目)
  3. 『デジタル大辞泉』(「べっぷ【別符/別府】」の項目)
  4. 『国史大辞典』(「べっぷ【別府】」の項目)
  5. 『角川日本史事典』(「別符」の定義)
  6. 『別府市の概要』(令和7年度版、別府市 企画戦略部 政策企画課)
  7. 『各駅停車・大分県歴史散歩 (3)別府』梅木秀徳 著(大分合同新聞社)
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【秋保大滝にみる】日本三大瀑布とはなにかhttps://tabi-sampo.com/akiuootaki/243/https://tabi-sampo.com/akiuootaki/243/#respondSat, 13 Dec 2025 03:20:39 +0000https://tabi-sampo.com/?p=243

— 誰が決めたか「名瀑」たちと、そこに並び立つ秋保大滝 — 日本には「日本三大〇〇」という言い回しがいくつもある。三大和牛、三大夜景、三大稲荷、三景なんかもそうだが・・・そして三大瀑布。 だが、この“日本三大瀑布”という ... ]]>

— 誰が決めたか「名瀑」たちと、そこに並び立つ秋保大滝 —

日本には「日本三大〇〇」という言い回しがいくつもある。
三大和牛、三大夜景、三大稲荷、三景なんかもそうだが・・・そして三大瀑布。

だが、この“日本三大瀑布”という言葉。
実は 公式な定義は存在しない。

誰かが言い、いつの間にか人々がうなずき、
そのうなずきが重なって世の中に定着していく。
三大瀑布とは、そういう類の存在である。

華厳の滝、那智の滝、袋田の滝。
これらは「三大瀑布」と言えばまず名前が挙がる代表的な滝、
一部では 秋保大滝(あきうおおたき) をここに加えて“三大”と呼ぶ人々もいる。

果たして、その理由はどこにあるのだろうか。


秋保大滝の概要

宮城県仙台市・秋保。
温泉街の奥にある 秋保大滝 は、落差55m、幅6mの堂々たる直瀑。

ひとつの大きな水の線が真っすぐ落ちていく、
実に潔い景観が特徴的。

上流までほぼ人工物がなく、
滝のすぐそばまで遊歩道で歩いていけるため、
轟音と水しぶきの生きた迫力を肌で感じることができる。

観光地として整備された滝というより、
自然そのままの滝に会いに行くという表現が似合う。


三大瀑布(主な三滝)とのステータス比較

滝の名前落差タイプ特徴
華厳の滝(栃木)97m7m直瀑エレベーターで滝つぼ近くへ行ける、日本を代表する名瀑
那智の滝(和歌山)133m13m直瀑日本一の落差の一段滝、古来より神聖視
袋田の滝(茨城)120m73m段瀑(四段)観瀑トンネルあり、四季で表情が大きく変わる
秋保大滝(宮城)55m6m直瀑自然度が極めて高い、滝つぼ近くまで歩いて行ける、生の迫力

スペックだけを見ると、
華厳・那智・袋田の三滝に比べて落差のインパクトでは少々控えめに映るかもしれない。

しかし、秋保大滝には数字では測れない魅力がある。


秋保大滝の固有の魅力

①自然の息づかいをそのまま包み込む野性味

他の名瀑の多くは観瀑台やエレベーターなど整備が進んでいるが、秋保大滝は良い意味で“手つかず感”が強い滝。

川沿いの遊歩道を歩き、森の匂いを吸い込みながら滝へ近づく時間。
その過程が、そのまま滝の迫力を盛り上げてくれる。

展望台からの林道

展望台からの林道

②眺望の悪さが、なぜか心地よい

展望台からの眺望は、正直に言えば視界が木々に遮られやすい
けれど、それすら不思議と味わい深い。

どこか 「見せるための自然ではない」
そんな日本の「わび・さび」の美意識に通じるものがある。

見ようとしても、自然は全面的には姿を見せてくれない。
チラ見せにはロマンがある。

でも、ちょっと歩み寄ると意外なほど近くまで寄り添ってくれる。
秋保大滝にはそんな距離感がある。

③滝つぼ近くまで歩いて行ける幸福

これは、三大瀑布の中でも際立ったポイント。

秋保大滝では、
滝の水しぶきが肌に飛び散る場所まで自分の足で行ける。

轟音、風圧、水の匂い
滝の「生」の迫力を感じられるのは、スペックの差を超える体験だ。

滝つぼへの遊歩道

滝つぼへの遊歩道


三大瀑布に数えられそうになる時点で

実のところ、ここまで滝の魅力を言葉で語ってきたが、
秋保大滝が三大瀑布の候補に挙がる時点で、
もはやその素晴らしさは説明するまでもないのかもしれない。

名瀑とは結局、
人々が心の中で選んだ滝」の集合なのだろう。


結局、三大瀑布とは何なのか

こうして比較すればするほど、
最後に行き着く答えはとてもシンプル。

結局は、各々の胸の中にある「三大瀑布」
それでいい、いや、それがいい。

派手で雄大な滝もあれば、
静かで心に染みる滝もある。

秋保大滝は、その後者の代表と言える存在とも。
訪れる人が自分の感性と向き合える、そんな滝。

あなたの三大瀑布には、どの滝が入りますか?

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【尾道市】海の民なのに、山へ登る。【因島・村上水軍城】https://tabi-sampo.com/murakamisuigun/221/https://tabi-sampo.com/murakamisuigun/221/#respondSun, 07 Dec 2025 01:18:05 +0000https://tabi-sampo.com/?p=221

水軍なのに、山城?潮の匂いも届かない場所で、かつて海を支配した者たちの足跡をたどる。 階段が続く。「水軍なのに、どうしてこんなに山を登のだろうか。」健康の大切さをかみしめながら見上げた先にそれはあった。 海を支配した武士 ... ]]>

水軍なのに、山城?
潮の匂いも届かない場所で、かつて海を支配した者たちの足跡をたどる。

階段が続く。
「水軍なのに、どうしてこんなに山を登のだろうか。」
健康の大切さをかみしめながら見上げた先にそれはあった。

海を支配した武士たちの城が、海から離れた山の中腹にある。


海の民の城が山にあるという違和感

ここは山の上。
風の匂いも、潮より土のほうが勝っている。

水軍と聞けば荒れた波の上を想像するが、そのイメージとは違う空気がここにはある。

海の喧騒から少し距離を置いた場所
そう感じたとき、なぜかこの城が
静かに意味を持ちはじめる。

無理に答えを求めず、ただ息を整える。
そんな時間が似合う場所だ。

見張るためでも、戦うためでもなく。
ただ、思考し、判断し、交渉するための場所なのかもしれない。

海で動き、山で決める。
そんなリズムがあったのだろうか。


村上水軍は、海に秩序をつくった

村上水軍は、よく「海賊」と呼ばれる。
確かに、略奪や武力行使の記録は残っている。
だが同時に、彼らは海上交通を管理し、護衛し、通行料を徴収する存在でもあった。

暴力と秩序。
無法と管理。
その両面性こそが村上水軍の特徴だった。

簡単に言えば、彼らは「武力を背景にした海のインフラ運営者」といったところか。

必要があれば力を行使する。
しかし、契約や取り決めがあればそれを守る。
敵対勢力であろうと、契約が存在する限り護衛をしたという記録すらある。

私はそこに、
現代のビジネスや国際ルールにも通じる「信頼の文化」を感じる。

史料に明確な文言が残っているわけではない。
だが、彼らの行動には、そう読み取れる一貫性がある。


静けさの中に眠る石塔

城の近くにはお寺がありその敷地内に多くの石塔が集められている。
移設集約された村上水軍ゆかりの物のようだが、誰のものかわからないそうだ。

そこに立つと、海の荒々しさではなく、
静かな人の気配が残っていた。

海で戦い、海で暮らした者たちが、
最期に眠るのは山。

【尾道市】心洗われる。修験と風景のあいだで【因島・白滝山へ】

盛者必衰、今残る誇り

村上水軍は隆盛したが、
中央政権の力が強まるにつれ、役割を終えていく。

海を支配した者たちの拠点は、
いまは日本遺産という形で静かに残っている。

潮の匂いもしない山の上で、
けれど確かに、
海の気配だけは消えていなかった。


海は戦場ではなく、道だった

村上水軍にとって、海は奪い合う場所ではなく、
行き交う場所だった。

人が行き、物が渡り、価値が交換される。
その流れを守ることこそが彼らの矜持だった。

山の上の城は、戦のためではなく、
その流れを整えるために存在した場所だったのだろう。

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【尾道市】心洗われる。修験と風景のあいだで【因島・白滝山へ】https://tabi-sampo.com/shiratakisan/209/https://tabi-sampo.com/shiratakisan/209/#respondSat, 29 Nov 2025 03:30:48 +0000https://tabi-sampo.com/?p=209

旅をしていると、ときどき場所そのものが静かに語りかけてくることがある。言葉ではないしっかり伝わってくる白滝山は、まさにそんな場所。 広島県尾道市・因島。瀬戸内海のやわらかな空気に包まれたこの島の北側に、標高226メートル ... ]]>

旅をしていると、ときどき場所そのものが静かに語りかけてくることがある。
言葉ではない
しっかり伝わってくる
白滝山は、まさにそんな場所。

広島県尾道市・因島。
瀬戸内海のやわらかな空気に包まれたこの島の北側に、標高226メートルの白滝山はある。
数字だけ見ると「小高い丘」ぐらいに感じるかもしれない。
しかし、実際に歩いてみると、すぐに印象は変わる。

ここは、ただの山ではなく、昔から修験者が修行を行った霊場。
交通の要衝、そして戦の時代には見張り台としての役割も果たした、意味のある山。
その歴史と静けさが、歩くたびにじんわり染みてくる。

【尾道市】海の民なのに、山へ登る。【因島・村上水軍城】

五百羅漢に出会う道

白滝山の象徴といえる五百羅漢。
仁王門から山頂へ向けて、大小あわせて約700体もの石仏が並ぶ。

柔らかく笑っているもの、思いふけるような表情のもの、こちらを試すように見つめるもの。
(試されるのは苦手です。)
表情は一体ずつ違うのに、全体としては不思議な調和がある。

歩いているうちに、「どことなく自分に似てる・・・」なんて羅漢に出会う瞬間もあり、ふと笑ってしまう。
そういう距離感が、この山の魅力かもしれない。

とはいえ、山頂付近は修験者の修行を思わせる急な階段が続く。
ヒザに爆弾を抱えている紳士淑女はご慎重に。
不安がある方は、自分のペースでゆっくりと
焦らなくて大丈夫。
ここは急ぐ場所じゃないので。


背後から太陽、威厳をまとう石仏

山頂へ向かう途中、ふと振り返ると瀬戸内海が広がり、島々の向こうに尾道や三原の街が霞んで見える。
さらに遠くには、広島空港へ向かうフライトロードのアーチ橋も確認できる。

人が作ったものと自然が溶け合う景色は、瀬戸内ならではの贅沢。

そして、その風景とは対照的に、山頂に近づくにつれて空気が少しずつ厳かになってくる。

背後から光を浴びる石仏の前に立った瞬間、言葉にならない緊張感が走る。
まるで「今のままでいいのか?」と問われているような感覚。

身も心も全く持って修行が足りない自分は、ただ静かに

「なんかすごいなぁ・・・」と

そう呟くしかなかった。


古くて新しい信仰のかたち

白滝山は古くより信仰の場として知られているが、その景観を特徴づけているのは修験道だけではない。
江戸時代後期、この地に「一観教(一貫教)」という独自の思想を掲げた人物がいたとされている。
その人物が豪商・柏原伝六。

神道・儒教・仏教、さらには西洋思想までを学び、それらを調和させようとした。

その思想が反映されているのが、この五百羅漢群像。

すべての宗教が向かう先は同じ。
人の心は違っても、願うものはきっと似ている。

そう思うと、羅漢たちが並ぶこの場所は、宗教を超えた「祈りの風景」だと言えるか。


展望台で深呼吸

山頂の展望台に立つと、瀬戸内海が360度広がります。
島と海。海と島。
見渡すかぎりそれが続く。

歌人・吉井勇が

「白滝の山に登れば眼路広し、島あれば海、海あれば島」

と詠んだ気持ちが、よくわかる   気がする。

遠くの景色もいい、さらには、風の音や鳥の声も記憶に残る。
その音の中の静けさが、自分の心の中にあるノイズをゆっくり沈めてくれる。


また来たくなる場所

白滝山は、派手さや便利さとは少し距離のある場所。
けれど、ここには確かに「特別な空気」が流れている。

観光というより、参拝とか、自分を整える時間という言葉のほうがしっくりくる。

急な階段に息を切らしながら、それでも進んでいくと、いつの間にか余計なものが落ちていく。

降りるころには、ちょっとだけ心が軽くなる
そんな山。

また季節を変えて訪れたい。
今度は、夕日が差す時間に。

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いつまでも、あると思うな、500系https://tabi-sampo.com/500kei/196/https://tabi-sampo.com/500kei/196/#respondSat, 22 Nov 2025 01:15:10 +0000https://tabi-sampo.com/?p=196

思い出と旅情を乗せて走り続けた名車へ 新幹線のホームで500系の姿を見るたびに、胸の奥底が少しだけざわめく。静かに流れる、あの、こだま号の車内チャイムを耳にすると、旅の記憶がふっと立ち上がってくる。どこへ向かうわけでもな ... ]]>

思い出と旅情を乗せて走り続けた名車へ

新幹線のホームで500系の姿を見るたびに、胸の奥底が少しだけざわめく。
静かに流れる、あの、こだま号の車内チャイムを耳にすると、旅の記憶がふっと立ち上がってくる。
どこへ向かうわけでもなく、ただただ遠くへ行きたいという気持ちをくすぐる音色。「いい日旅立ち」

500系新幹線の存在は、やはり特別だ。

流線形を極めたチューブ状の車体。
まるで未来からそのまま抜け出してきたような鋭いフォルムは、外観だけでなく車内にも独特の雰囲気をまとわせている。

指定席に腰を落ち着けると、柔らかな照明と深みのあるシートカラーが、意外なほど落ち着いた空気をつくり出す。
乗車率が低いことも多く、静けさに包まれたその静謐な空間は、旅の特別な時間を創造する。

現在の運用は「こだま」。
かつてのスター車両が、いまでは各駅に丁寧に停まりながら、静かに山陽路を走っている。
停車時間が長い分だけ、景色を眺めたり写真を撮ったりする余裕もある。
急ぐ旅でなければ、このゆっくり味わえる時間こそが500系の魅力だと思う。

そして何より、あのとんがったお顔。
他の新幹線とは明らかに違う。
ホームで待っていると、先頭車両が滑り込んでくる瞬間の迫力に思わず息をのむ。
エヴァンゲリオンを思い出す人も多いだろう。
いまはハローキティ新幹線としても親しまれているが、その運行も2026年春で終了する。

車内に漂う古の香りもまた味わい深い。
新しい車両では感じられない、歴史ある新幹線ならではの匂い、あれを好む鉄道ファンはきっと多いはずだ。

しかし、そんな500系も確実に終わりへ向かっている。
N700Sをはじめとした後継車両の増備に合わせて、500系は徐々に姿を消す。

2026年度末までに、現行6編成のうち4編成が用途廃止。
残る2編成も、2027年には営業運転を終了する予定だ。

1997年のデビューから、まもなく30年。
あの頃、わたしがまだ子どもの時分、500系を見上げていた時代から、ずいぶん時間が経った。
旅行に、帰省に、気ままなひとり旅に。
500系は人生のさまざまな場面で、そこに色合いを与えてくれた。

「いつまでもそこにある」と思い込んでいた500系。
その終わりが見えてきたいま、走る姿を目にできる時間は思っている以上に少ないのかもしれない。

だからこそ、もう一度乗りに行きたい。
ゆっくり走るこだま号で、あの丸みのある車内に身を沈め、静かなチャイムを聞きながら、窓の外の景色をのんびり眺めたい。

最後のその日まで。
500系に乗って旅ができることを、どうか大切に味わいたい。

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東尋坊に来たなら「雄島」へ:静けさと物語に包まれた、福井の神秘スポットhttps://tabi-sampo.com/oshima/185/https://tabi-sampo.com/oshima/185/#respondSat, 15 Nov 2025 06:07:47 +0000https://tabi-sampo.com/?p=185

福井県を代表する観光地といえば、思い浮かぶのが断崖絶壁の東尋坊。でも、そのすぐ近くに、まるで時間がゆっくりと流れているような静かな島があるのをご存じでしょうか。 それが「雄島(おしま)」 旅慣れた人ほど「東尋坊だけで帰る ... ]]>

福井県を代表する観光地といえば、思い浮かぶのが断崖絶壁の東尋坊。
でも、そのすぐ近くに、まるで時間がゆっくりと流れているような静かな島があるのをご存じでしょうか。

それが「雄島(おしま)」

旅慣れた人ほど「東尋坊だけで帰るのはもったいない」と口をそろえる、知る人ぞ知る「神の島」。
観光地の喧噪からほんの数分離れるだけで、凪いだ海と古社の気配に包まれる。
そんな不思議な場所が、実は東尋坊のすぐ隣に。

今回は、雄島を楽しむための3つのポイントをご紹介します。


1.東尋坊から少し足を伸ばすだけ。福井の穴場スポットで心を洗う

東尋坊から車で数分。
朱色の長い橋が海の上へと伸び、その先にぽつりと浮かぶ島が見えてきます。

雄島と本土を結ぶのは、朱塗りの「雄島橋」
ひとたびこの橋を渡り始めると、背後に日常がゆっくり遠ざかっていく。
潮風の音と波のリズムだけが耳に届いてくる。

途中でふと気づきます。
・・・音が消える。
まるで島が歓迎するかのように、静寂が自分の内側まで入り込んでくる不思議な感覚。

橋を渡り切ると、そこに現れるのは立派な鳥居。
ここから先は、自然と神域が重なる“別の世界”。
神隠しにでも遭うのではないかと、少し緊張しながら進みます。

森の中へ足を踏み入れると、湿った土の匂い、苔の深い緑、風が擦れる音。
観光地の「見る」体験ではなく、
五感でじっくり味わう場所が、雄島です。

島内は約30分ほどで周回できますが、急がず、ゆっくり。
ところどころに現れる奇岩・断崖・ゴツゴツとした荒々しい風景。
観光地化された場所とは違った味わいとして楽しむことができます。


2.源義経が奥州へ落ち延びる途中に立ち寄った「ゆかりの地」

画像:源義経(Wikimedia Commons より | Public Domain)

雄島には、歴史ロマンをくすぐる逸話も残されています。

文治2年(1186年)、兄・頼朝に追われた源義経は、奥州・平泉へ向かう道中でこの地に立ち寄ったと伝わります。

義経は島内の安島神社を参拝し、家臣・亀井六郎の兜を奉納。
「一門の武運長久」と「海上安全」を祈願したとされています。

つまり雄島は、義経一行が最後の希望を抱きながら奥州へ向かった道程の一部
彼らが見たであろう海、風、松林のざわめきを、今もそのまま感じることができます。

島の静けさの中を歩いていると、
ふと
「ここで義経はどのような思いで空を見上げたのか」
そんな想像が自然と湧いてきます。


3.「神の島」雄島。海の民が守り続けた信仰の場所

雄島には 安島明神(安島浦三保大明神) を祀る古社があり、
その歴史は白雉年間(650年代)にまで遡ると伝わります。

この神は、昔から海上守護の神として地元の漁師や船乗りに深く信仰されてきました。

かつてこの海域に外国船が侵入した際、
安島明神が霊験を示して退けたという伝承も残り、
文武天皇から3,700石もの社領が寄進されたという記録まであります。

古くは船乗りたちが航海前に必ず参拝し、
神前の矢羽を受けて海の安全を祈る風習もあったほど。

“海を知る人々が畏れ、敬い続けてきた島”

島全体が神域のような雰囲気をまとうのも、この歴史を知ると自然に感じられるはずです。


東尋坊だけで帰るのはもったいない。静けさと物語の島へ。

雄島は派手なスポットではありません。
大きな商業施設も、賑やかな売店もありません。

けれど、
橋を渡る時のあの“音が消える”感覚、
島に漂う淡い神気、
そして義経の物語を胸に歩く時間。

それらすべてが合わさって、
「あの島に行ってよかった」と、後からじんわり効いてくる旅の記憶になります。

東尋坊を訪れるなら、ぜひ雄島にも足を伸ばしてみてください。
その静けさは、旅のラストにそっと残る余韻になることでしょう。

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サンライズ瀬戸・出雲に岡山から乗るなら夜の相棒は「ら・む~マート」で仕入れようhttps://tabi-sampo.com/sunrise/179/https://tabi-sampo.com/sunrise/179/#respondThu, 30 Oct 2025 21:20:31 +0000https://tabi-sampo.com/?p=179

いま大人気で、予約もなかなか取りにくいサンライズ瀬戸・出雲。そんなサンライズに乗れるなら、夜の時間もしっかり楽しみたい。旅の夜に欠かせないのが「夜食とお酒」。 今宵は少しだけ、頭のねじを緩めてみませんか。そう、今くらいは ... ]]>

いま大人気で、予約もなかなか取りにくいサンライズ瀬戸・出雲。
そんなサンライズに乗れるなら、夜の時間もしっかり楽しみたい。
旅の夜に欠かせないのが「夜食とお酒」。

今宵は少しだけ、頭のねじを緩めてみませんか。
そう、今くらいは。


岡山駅から乗り込む夜

岡山駅は、山陰や四国とを結ぶ大ターミナル。
サンライズ号に岡山駅から乗車するという方も多い。

政令指定都市・岡山市の中心駅だけあって、
駅のまわりには商店や飲食店が立ち並び、
巨大なイオンモールまでその存在感を主張している。

しかし、夜も更けるころになると、意外にも開いているお店も少なく
そんなときの“駆け込み寺”こそが、今回紹介する「ら・む~マート」。


サンライズの楽しみ方

サンライズ号の醍醐味といえば、
夜の車窓を眺めながら、しっぽりお酒を飲むひととき。
おつまみをつまみ、流れる夜景を肴にする・・・
あの瞬間を味わうために乗ると言っても過言ではない。

そんな夜の晩餐、何を食べるかは実に重要なテーマ。
「あれも食べたい」「これも飲みたい」
その欲望に応えてくれるのが、私の定番「ら・む~マート」。

惣菜が安い。おにぎりも激安。
陳列棚を見るだけで、なぜか胸が高鳴る。
つい買いすぎてしまうのは、もはや儀式のようなもの。

きっと私のように煩悩まみれの方には、
たまらなく楽しい場所だと思う。

人の欲とは、なんと醜く、そして愛おしいものか。
一晩の楽しみに心躍りながら、財布の紐は緩み、旅の夜に浮かれる。
ケチなくせに買いすぎる謎の現象、
企業の掌で踊らされながらも、その踊りが楽しくて仕方ない。
こんな姿、人様には見せられないと思いながらも、今宵は踊り狂おう。


ら・む~マート

夜23時まで営業しているスーパー「ら・む~マート」。
ディスカウントスーパー・ラ・ムーのコンビニ業態店です。

岡山駅から徒歩10分圏内に2店舗。
かつては駅前すぐにも店舗がありましたが、
残念ながら2025年8月31日をもって閉店してしまいました。

品揃えは、おにぎり・惣菜・弁当・酒類まで一通り。
何よりもその価格の安さ。
コンビニの半額近い商品も多く、
夜食や晩酌の準備にうってつけです。

岡山駅での乗り換えや乗車前の短時間でも利用できるのはありがたいところ。
支払い方法は現金またはグループ独自の電子マネーのみなので注意を。


まとめ

サンライズ号の夜は、食べ物と飲み物の存在で変わる。
安くてうまい「ら・む~マート」で旅の夜を整えて、
心ゆくまで走るホテルの時間を楽みたい。

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【らーめんもり翔】気が付けばまた行きたくなる味【三原市】https://tabi-sampo.com/miharamorisyou/171/https://tabi-sampo.com/miharamorisyou/171/#respondThu, 23 Oct 2025 21:09:41 +0000https://tabi-sampo.com/?p=171

親しみやすいラーメン屋さん カウンターに腰を下ろす。こういったラーメン屋でよく目にする丸椅子に安心感を覚える。照明はやわらかく、どこか懐かしい色をしている。テーブルが2つ、カウンターが数席。まちの中に、昔からそこにあるよ ... ]]>

親しみやすいラーメン屋さん

カウンターに腰を下ろす。
こういったラーメン屋でよく目にする丸椅子に安心感を覚える。
照明はやわらかく、どこか懐かしい色をしている。
テーブルが2つ、カウンターが数席。
まちの中に、昔からそこにあるような店。

壁には整然とのメニューが並べてある。
定番から趣向を凝らしたものまで様々だ。

客層はさまざま。
作業着の男性、休日の女性二人、家族連れ。
みんな自然にその空間に溶け込んでいる。
親しみやすいというより、「ここが自分の場所になる」感じ。


甘めの豚骨醤油

通常のラーメンは豚骨醤油。
ごくありふれた内容だけど、この店のは少し違う。
豚骨の濃厚さに加え、はっきりとした甘みがある。
一口飲むと、肩の力が抜けていくような味。

細縮れの麺は、加水率高めで伸びにくい。
ゆっくり食べても、最後まで美味しい。
そんな麺、そうそう出会えない。

昼どきには、チャーハンの鍋を振る音が絶えない。
その音が、この店の日常をつくっている。


あやしいラーメン

名前が気になって頼んだ「あやしいラーメン」。
見た目は優しい担々麺。辛さは控えめで、まろやか。
スープは少なめで、最後の一滴まで飲みたくなる。
“あやしい”というより、“包み込むような”味だった。


餃子

餃子は、ライスと一緒に食べたくなる味。
カリッと焼かれた皮の中から、甘みのある肉汁があふれる。
口の中で、静かに幸せが広がっていく。


気が付けばまた行きたくなる味

こういうお店は、特別な日じゃなくても行ける。
むしろ、なんでもない日こそ行きたくなる。
気づけば通っている、いつまでも残っていてほしい、そんな店。

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