北陸新幹線「かがやき」
かっこいいですね
新幹線には様々ないわゆる愛称があります。
そんな中でもかがやきは北陸新幹線金沢延伸開業に合わせて決定され、
E7系・W7系新幹線を見れば「かがやき」と思うほど、みんなの馴染みな名前になっています。
北陸新幹線の速達列車「かがやき」
名前を聞くだけで、スピード感や未来への期待が自然と浮かびます。しかし驚くべきことに、この「かがやき」、実は公募では5位の得票だったのです!
今回は、この意外な事実とともに、「かがやき」が最速列車に選ばれた理由や、同線内の「はくたか」との関係についても解説します。

1. 公募での順位と最速列車への選定
全国公募で列車名が募集された結果、「かがやき」は5位の得票でした。
意外な順位ですが、単純な得票数だけで列車名は決まりません。
「かがやき」という言葉には、光が速く走るイメージや明るい未来を象徴する意味があります。
その響きや象徴性は、最速の速達列車にふさわしいと判断され、得票順位を超えて採用されました。
ちなみに「かがやき」は、応募総数144,931件中4,123件(第5位)の得票、「はくたか」は144931件中9,083件(第1位)の得票でした。
いずれも過去から親しまれ続けた愛称として、堂々の得票数です。
参考情報:JR東日本 プレスリリース 2013年
2. 名前に込められた意味

「かがやき」は文字通り「光輝」を意味し、光の帯のように北陸の大地や空を駆け抜ける列車の姿を想起させます。
最速列車としての存在感や未来感を名前だけで表現できる点が、5位からの大抜擢の理由です。
かがや・く【輝く/×耀く/×赫く】(デジタル大辞泉から引用)
読み方:かがやく
1 まばゆいほどきらめく。きらきら光る。光を放つ。「ネオンが—・く」
3. 列車種別と「はくたか」との関係
北陸新幹線には、E7系・W7系の車両で以下の列車種別が運行されています。
- かがやき:最速達タイプ 停車駅が少なく、東京ー敦賀間を最短で結ぶ。
- はくたか:停車タイプ 東京ー敦賀間を結ぶ。長野敦賀間は基本各駅停車。
- つるぎ:シャトルタイプ 富山・金沢ー敦賀間を結ぶ。
- あさま:従来の長野新幹線 東京ー長野間を結ぶ。
つまり、「かがやき」は名前の意味と車両性能を最大限に活かす最速系の象徴。一方で「はくたか」は、これまでの沿線での親しみやすさを残しつつ、停車型として地域の利便性を確保しています。名前と列車種別の使い分けが、北陸新幹線全体のバランスを取っているのです。
参考情報:北陸新幹線の停車駅(NAVITIME)
4. 名前と車両デザインの調和
E7系・W7系は先進的で洗練されたデザインが特徴です。「かがやき」という名前の軽やかで明るい響きは、車両デザインとも見事に調和。速さ・快適さ・未来感を列車名と車両の両方で表現しています。
まとめ
「かがやき」は、公募では意外にも5位でした。
しかし、その言葉の持つ意味や響きが、最速列車としての象徴性にぴったんこ。
最終的に選ばれたことも納得です。
一方、「はくたか」は沿線の親しみを込めた停車型として運行され、地域利用者への配慮が感じられます。
名前の由来や列車種別、車両との関係に思いを馳せると、新幹線の旅路がより一層趣深いものになりますね。