巨石「銭神岩」でちゃっかりご利益を祈願した帰り道。
ちょうどお腹も空いてきた頃合いで、ふらっと立ち寄ったのが「レストラン城山」。
名前に「レストラン」と冠してはいるものの、扉を開ければそこは「食堂」やどこかの合宿所と言ったほうがしっくりくる雰囲気。お客さんが少ない時間帯だったせいか、BGM代わりに流れるテレビの音が妙に心地いい。飾らない、けれど清潔。なんだか学生時代にタイムスリップしたような、あるいは田舎に帰ってきたような、胸の奥がキュッとなる懐かしさ。
こういう場所、ひとり飯にはたまらなく落ち着く。
ツッコミどころもご愛嬌。メニュー選びの葛藤
メニューは丼もの、麺類、定食と、食堂に求めるレギュラー陣がひととおり揃っている。
ただ、じっくり眺めていると、いろいろとツッコミを入れたくなってくる。

- ラーメンの単品は無いのか?(ご飯必須?)
- 丼ものでセットにできるのは天丼だけ?(というか単品不可?)
- そもそも、どこかに別のメニュー表があるのかも・・・
頭の中に「?」が浮かぶが、まあ細かいことは気にしない。こういう大雑把なところも、ひっくるめて愛嬌だ。
おすすめは呉ならではの「海自カレー」らしい。船によって味が違うそうで、ここは「輸送艦くにさき」のカレーが食べられるとのこと。
しかも、全体的に街中の相場より2割くらい安く感じる。財布の紐が硬くなりがちなこのご時世、公営の施設とはいえ、一体どういう採算の取り方をしているのだろうかと余計な心配をしてしまう。
2026年現在で740円。謎の安定感を誇る「季節の和定食」
迷った末に、今回は「季節の和定食(740円)」の食券を購入。 厨房に食券を渡すと、「ごはんの量はどうしますか?」と聞いてくれる。さらに特定の定食はお汁のお代わり自由という気前の良さ。こういう懐の深さは居心地の良さに直結する気がする。
運ばれてきた定食は、決して派手さがあるわけではない。
だが、謎の安定感がある。

- ごはん(写真は「多め」)
- 味噌汁
- 香の物
- 小鉢×2
- メイン(鶏のから揚げコチュジャン和え)
定食としての完成度が異様に高い。
小鉢はいい意味で期待を裏切らない「ああ、これこれ」という味。メインのから揚げは辛すぎず、絶妙にごはんを泥棒していく優秀で罪なやつ。

2026年にもなって、このクオリティの定食が740円で食べられる風景は、間違いなく希少だ。
家の近くに、いや職場の近くに欲しい
こんなのを日替わりで出されたら、絶対に通いつめるのに・・・
最後の一口を飲み込みながら、ふと思う。しかし残念ながら、職場からも家からも近くない。その絶妙な距離感が、かえってこの食堂への哀愁を誘うのかもしれない。
外はまだまだ寒々しい風が吹いている。けれど、この空間では体も心も温かくしてくれる。
施設情報:レストラン城山(グリーンヒル郷原内)

銭神岩などの散策ついでに立ち寄るのにぴったりの立地。
広々とした無料駐車場があるのも、車移動がメインの大人にはありがたい。
- 住所:広島県呉市郷原野路の里2-3-1(グリーンヒル郷原 香りの館1階)
- 営業時間:10:00~15:00
- お食事:11:00~14:00
- 喫茶:10:00~15:00(L.O. 14:30)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)、年末年始
- アクセス:
- 車:東広島呉自動車道「郷原IC」から車で約5分
- バス:広電バス(郷原黒瀬線)「グリーンヒル郷原」バス停下車すぐ(便数極少)
- 駐車場:あり(無料)
- 電話番号:0823-77-1025
※営業時間や定休日は変更になる場合があるため、訪問前に念のため公式サイト等でご確認ください。
たびさんぽ