広島駅の新幹線口を出て、北へ500メートルほど。 観光客の喧騒が遠のき、整然としたオフィス街の一角は、昼時ともなれば様相を変える。
働き者たちが集う、駅北の休息地
束の間の休息を求める働き者たちが、そこかしこから湧き出るように現れる。
このエリアは飲食店が多い激戦区だが、その中でも一際、午後の戦場へ向かう者たちの胃袋を支えている店がある。
今日紹介するのは、そんな定食屋「わたしの食卓 光町店」。
広島市内に3店舗を展開している。

清潔な店内と、心地よい昼時の喧騒
食券機でチケットを購入すると、店員さんがすかさず席まで案内してくれる。
店員さんの愛想が良く、店全体に親しみやすい空気を作り出している。
どれだけ忙しくても殺伐としていない店は、それだけで安心する。
店内は掃除が行き届いており、清潔そのもの。
ただ、昼時の混雑は避けられない。
一人の場合、カウンター席が空いていなければ相席は覚悟しておこう。
それもまた、繁盛店の景色の一部だと思えば悪くない。
830円の頼れる味方。期待に答える唐揚げと名脇役
席につき、しばらくして運ばれてきたのがこれ。
「日替わり定食(830円)」。

本日のラインナップは、さんまのみぞれ煮と唐揚げ。
メインプレートに白飯、味噌汁。
脇を固めるは切り干し大根、ひじき、そして漬物。
充分だ。
この「定食かくあるべし」という、まとまりのあるビジュアル。
盆の上に展開された盤石の布陣に、無駄な余白は一切ない。
まずは、唐揚げから。
期待に忠実に答えてくれる、我が人生のベストパートナー。
カリッとした衣を突破し、溢れる肉汁を受け止めた直後、間髪入れずに白飯を頬張る。
これこれ。
すべてが満たされる瞬間。

そして、唐揚げの陰に隠れているが、さんまのみぞれ煮も見逃せない。
この子がなかなかいい仕事をする。
唐揚げの脂で満たされた口の中を、さっぱりとした味付けとさんまの風味がリセットしてくれる。
攻めの唐揚げ、癒しのさんま。
この緩急がいい。
間に挟む切り干し大根とひじきも、実家の食卓のような安心感を演出して、心をほっとさせてくれる。
迷わせるメニュー表と、近所に欲しい安心感
メニュー表(券売機周りの写真)を見ると、他にも定食の定番が一通り揃っている。 写真付きで案内されているので選びやすいかと思いきや、どの写真も妙にシズル感があって、逆に選びにくいという嬉しい悲鳴。

しかも、どれも1000円でお釣りがくる価格設定。
普段使いにおいて、これほど重要な要素はないだろう。
午前の仕事で削られたモチベーションの維持。
午後への気分の切り替え。
そして、日々の活力。
ただ腹を満たすだけではない。
いろんな思いを支えてくれそうな定食屋さん。
「自分的近所にほしい店ランキング」、間違いなく上位入賞。
【店舗情報】 わたしの食卓 光町店
- 住所:広島県広島市東区光町2丁目9−17(広島駅新幹線口より徒歩約500m)
- 予算:~1000円
- メモ:お昼時は混み合います。相席の可能性あり。
たびさんぽ
